BANANA MOON REPAIR FILE

復活リペアファイル
Taylor 814-L7 #20041105115
●ご依頼
・トップクラックの疑い
・お任せチューン
●処置
・ブレイス剥がれ修正
・フレット浮き修正
・ナット修正
●個人的感想
トップ板にヒビがあり、ノッキングでも異音を確認出来ましたので間違いなくクラックと思い込んでしまいました。
よくよく調べたらクラックは塗装のみで、真裏のトーンバーが剥がれての異音だったのですが、一発で見抜けなかった貴重な経験となりました。



シックネスゲージが入らないほどしっかりふさがっていますが



トップを軽く抑えると隙間が…
本当に珍しい例となりました。

フレットの浮き(乾燥で)を修正、ナット調整で音質、バランス、演奏性を修正し完了!


1F2弦が若干高いですね、これは要修正

近代ギターの代表的ブランドのテイラーですが、音圧、抜け、演奏性は本当にバランスよく考えられているとても良いギターですね〜。
オーナーさんにはディミニッシュなどがとても押さえ易くなったと喜んでいただけました。


福井県からのご依頼でした。
| - | 12:17 | - | - | pookmark |
YAMAHA FG-180 #10729612
●ご依頼
・お任せチューン
・1、2弦の1Fがうまく鳴らない時がある
・1〜3弦が切れやすい
●処置
・ナット交換
・サドル交換
・フレット交換
・ブリッジピンホール修正
・ペグ固定ネジ穴梅木修正
●個人的感想
日本のアコースティックギター黎明期の代表作『赤ラベル180』です。
1、2弦がうまく鳴らない原因は、フレットの減りと浮きでした。



ここ以外にも7〜15Fにも浮き修正の痕跡がありました。フレット溝内にはアロンアルファが充填されていましたが、その処方はあくまでも応急的なものですので、修正をお勧め。



オリジナルをそのまま使いたいところですがフレット交換で高さが足りなくなってしまうナットは、赤ラベルとの相性バツグンのデルリンをチョイス。(私の110もデルリン)



サドルには牛骨を。
『赤ラベル』復活です。本当によく鳴ります!
決してゴージャスではありませんが、思わずワクワクするこのドライな音は絶対に『有り!』



オーナーさんからは『思い切り弾けば弾くほど鳴ってくれます!これからも大事にします。』とのお言葉をいただきました。
島根からのご依頼でした。
| - | 09:25 | - | - | pookmark |
K.Yairi JY-45BBS #0910240
●ご依頼
弾き易くなればと自分でナットとサドルをいじったところ、味気ない音になってしまった。また、ビブラートでゴリゴリした音がする。
ストロークとリード用に低めで整えて欲しい。
●処置
・ネック調整
・ナット交換
・サドル交換
・フレットすり合わせ
・ブリッジピンホール修正
●個人的感想
ネックに微妙な逆反りがあったのが上手く調整出来なかった理由のような感じもします。簡単と言えば簡単、難しいと言えば難しいのがネックです。
まずは、ネックを目標弦高に合うように調整し、追い込み過ぎたナットとサドルを交換。





フレットは残念ながら、お求め時から良くなかったようです。



このすり合わせ痕跡が『ゴリゴリ』の原因。仕上げるつもりがまったく無いですね。(弾いた減りではないように見えますね)
出来上がってみると、『ん?!…』『おっ!』『こりゃいいぞ』 力の加減にしっかり付いて来ますよ。


オーナーさんからは『ストロークが本当に気持ちいい。音もまったく別物になって、休みの日は指がバカになるほど弾いているので家族もあきれ顔です。』とのご感想をいただきました。宮城県石巻市からのご依頼です。

オーナーさんご自営のお店は、港の近く。打合せメールの最後に『ギターって本当にいいですね。つくづく思います。』とありました。
私にとって、絶対に忘れる事の出来ない一本になりました。
| - | 16:30 | - | - | pookmark |
YAMAHA LS-26ARE
●ご依頼
・ローコードのテンションを柔らかめにして欲しい
●処置
・ナット修正
●個人的感想
個人的に非常に興味があったヤマハのロングスケールのモデルが来ました。
650ミリスケール、44ミリのナット幅、小振りながらも胴厚100〜125ミリ!、ノンスキャロップのブレイス、ローズウッドのブリッジプレート。『どうだ!』って感じの造りです。


ローコードが押さえ辛いのは、工場出荷の1Fセッティングのまま故。
1F弦高は0.6〜0.4ミリと調整幅が充分にあり、お求めいただく皆様に合わせる事が可能な値でヤマハの親切さを感じますが、私もこのままでは押さえ辛さを感じます。


画像はピントが少し甘くて分かりにくいですね。(すみません)

ソロギターでお使いになられるとの事なので、0.5〜0.35ミリに調整、形も少し整えなおして弦溝角度調整で反応などのバランスを整えました。


こちらは修正後

オーナーさんには『すばらしい、音質はそのままに別のギターに変わったような感じです。』と喜んでいただきました。
とても素晴らしいギターと思いますので、マーチンのOMがターゲットの方は、これをお試しになっても良いのではと思いますよ。
福岡からのご依頼でした。
| - | 08:30 | - | - | pookmark |
Martin D-35 #215739
●ご依頼
・6弦解放のバズ
・1弦解放の異音
●処置
・ナット交換
・フレットすり合わせ
●個人的感想
ハカランダ35ですね。
とてもお世話になっている作曲家の方のご依頼でして、ご入手時から6弦と1弦解放がバズり気味。ずっとギブソンでやって来たからマーチンが分からないけれども、原因は自分の弾き方ではなくギターでは?という事で調べてみたら…


ナット溝切りの角度がいけませんでした。
画像が分かりにくいかもしれませんが、弦溝の指板側が微妙に下がっていて隙間が出来てしまっていました。
実は、この隙間が音に濁りを付けてしまっていたのです。
ナット交換し、フレットもリフレッシュさせ、目の前で弾いていただきながら各弦の反応や輪郭をナット弦溝角度で微調整。(お出でいただければどなたにでも)



3バックのハカランダトーンは個人的に大好物です!迫力のローエンドに消されないプレーンが気持ちいい〜!
ご帰宅後に奥様が『めっちゃ変わったやん〜〜!鳴ってる!』とおっしゃられたそうです。
もちろん、オーナーさんも大満足。
東京からのご依頼でした。


| - | 00:41 | - | - | pookmark |
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